マイクロコントローラ(以下マイコン)の世界的メーカーであるSTマイクロエレクトロニクス(
http://www.st-japan.co.jp/、NYSE:STM、以下ST)は、革新的な32bitマイコンである
STM32ファミリのスケーラビリティおよびペリフェラルに新たなオプションを追加したことを発表しました。2007年6月の発表以来
STM32 は、飛躍的な成功を収めており、多数の大手企業における様々な量産アプリケーションの生産立ち上げに貢献しています。STは現在、
STM32マイコン・ファミリを拡充しており、最大512KBの内蔵Flashメモリ、大容量SRAM、さらにはディスプレイ、サウンド、ストレージ、高度制御などの様々なオプションを提供しています。
STM32ファミリは、32bitのARM Cortex-M3コアをベースにしており、工業用設備、ビル・オートメーション、医療機器、コンピュータ周辺機器向けに、消費電力を低減し、製品の最適性能を引き出す複数の省電力モードを備えています。
STは、ローエンド用の36ピン パッケージやハイエンド用の144ピン パッケージを始めとする28種類の新しいデバイスを
STM32ファミリに追加しました。ピン配列、ペリフェラルさらにはソフトウェアの互換性は、すべての
STM32デバイスに共通しており、今回拡張されたマイコン・ファミリの中核となる技術的特色の一つです。最新のマイコンは、コードとデータを記憶する256KB、384KBまたは512KBのFlashメモリを内蔵しており、開発者が新しい機能を導入し、既存の製品プラットフォームの能力を向上させることを可能とします。内蔵SRAMは、72MHzで動作する「パフォーマンス・ライン」は64KBに、36MHzで動作する「アクセス・ライン」は48KBに強化されています。「アクセス・ライン」の製品は、32bit/16bitマイコンを使用し、かつ、コスト要求の厳しいアプリケーションをターゲットに設計されています。
256KB以上のFlashメモリを内蔵したマイコンの追加ペリフェラルには、フレキシブル・スタティック・メモリ・コントローラ(FSMC)があり、NOR/NAND Flashメモリ、SRAM、コンパクト・フラッシュをサポートします。さらに、FSMCは、LCDコントローラとのパラレル・インタフェースに対応したIntel 8080およびMotorola 6800モードもサポートしています。これらのマイコンは、SD(セキュア・デジタル)、SDIO(セキュア・デジタル・インプット/アウトプット)、MMC(マルチメディア・カード)を始めとするリムーバブル・メディア用のホスト・インタフェースを搭載しており、48MHでの8bitデータ転送を定めたMultiMediaCard™ System Specification Ver 4.42に準拠しています。
また、マスタ・モードとスレーブ・モード、8kHzから48kHzまでのオーディオ・サンプリング周波数をサポートしたI
2Sポート、2チャネルの12bit D/Aコンバータ、Embedded Trace Macrocell(ETM)が拡張デバッグ機能に追加されています。追加の標準ペリフェラルには、最大5つのUART/USART、3つのSPIバス・インタフェース、2つのI
2Cバス・インタフェースが含まれています。この新しいペリフェラル構成により、
STM32ファミリは、より優れた接続性を提供し、追加制御を必要とする新たな市場にも対応することができます。
新しい
STM32は、LQFP64パッケージ、LQFP/BGA 100パッケージ、LQFP144/BFA144パッケージで提供されます。低容量のメモリ(32KB/64KBのFlashメモリ)を内蔵した
STM32に関しては、ファミリでは最小となる新しいQFN36パッケージ(6x6mm)でも提供されており、費用対効果の高い共通ハードウェア戦略を展開し、様々な市場機会を求めている開発者に向けて、さらに高いプラットフォーム・スケーラビリティを実現します。
また、256KB〜512KBのFlashメモリを内蔵した「パフォーマンス・ライン」の新製品は、追加のPWMタイマも内蔵しているため、7つの出力およびデッドタイム制御機能を備えた2つのタイマを持つことになります。これら2つのPWMタイマに最大4つの標準16bitのタイマを組み合わせることで、PWM信号を最大28個までサポートすることができます。また、これらのマイコンに12bit A/Dコンバータを加えることにより、最大21のA/Dコンバータ・チャネルにトリプル・サンプル&ホールド機能を割り当てることが可能です。これにより
STM32は、モータのデュアル制御機能を持つことになり、例えば、エアコン用3相ブラシレス・モータと、四輪駆動を要するアプリケーション用の3相ブラシレス・モータを同時に駆動させることができます。すべての「パフォーマンス・ライン」の製品には、USBポートおよびCANインタフェースも搭載されています。
現在、
STM32の製品は、「パフォーマンス・ライン」と「アクセス・ライン」を合わせると46製品に及びます。
STM32の環境を利用することで、開発者は、ソフトウェアとツールから成る大規模なエコシステムを活用し、標準コアにアプリケーションを構築することができます。開発サポートには、最新の
STM32を搭載した評価ボード、ソフトウェアおよびハードウェア・ライブラリ、さらにサード・パーティ各社が提供する様々な開発ツールが含まれます。
QFN36パッケージで提供される最新の
STM32は現在量生中で、256KB以上のFlashメモリを内蔵した製品については、現在サンプル出荷中です。
STM32の約1万個購入時の単価はそれぞれ以下のとおりです。
- アクセス・ライン
LQFP64パッケージ、256KB Flashメモリ内蔵:3.72ドル
LQFP144パッケージ、512KB Flashメモリ内蔵:5.88ドル
- パフォーマンス・ライン
LQFP64パッケージ、256KB Flashメモリ内蔵:4.31ドル
LQFP144パッケージ、512KB Flashメモリ内蔵:6.51ドル
また、
STM32は32KBのFlashメモリ内蔵の製品からラインアップされており、約1万個購入時の単価は、32KB Flashメモリ内蔵製品 (アクセス・ライン)が1.80ドル、32KB Flashメモリ内蔵製品(パフォーマンス・ライン)が2.20ドルで、両製品ともQFN36パッケージにて提供されます。